2022年4月

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地震に強い注文住宅って? 失敗しない家づくりノウハウ

地震に強い注文住宅って? 失敗しない家づくりノウハウ

地震に強い注文住宅がどんな住宅かご存じでしょうか? 昨今、環境省の発表ではマグニチュード7.5以上の地震が 30年以内に起こる確率は70%以上と言われています。 苦労して建てたマイホームが水の泡になってしまっては悲しいですよね。 今回は、人生に一度の買物でもある家づくりを失敗しないためにも 「地震に強い注文住宅」について把握をしておきましょう。   ■巨大地震での住宅被害事例 実際に2016年に発生した熊本地震の被災地を視察した際に見た住宅被害を3つ紹介します。 ・1階が押しつぶされた住宅 比較的新しい家ですが、ご覧の通り1階が押しつぶされてしまっています。 修繕は難しいので、新築に建て替える以外方法はありません。 熊本地震では最も被害の大きかった益城町では、99棟の新耐震基準で造られた住宅が全壊しました。新しい家であっても全壊することがあるのです。 ・基礎が欠けた住宅 このように基礎の一部が欠けている住宅は、意外と多く見受けられました。 わずかな損傷ですが、基礎は家の土台となる重要な構造ですので、強度の低下が心配ですよね。 修繕して住めるかどうかはわかりませんが、2年後に同じように基礎が欠けた現場を視察すると、ほとんどが更地になっていたり、新しい家に建て替えられていました。 ・外壁が割れた住宅 被災地を視察して多かったのが外壁のヒビや外壁が崩れ落ちている家でした。 これは新築の住宅でも多く見受けられました。 外壁だけなら強度に影響はなさそうですが、このような家の場合は、 損傷が1か所だけでなく、外壁・基礎・屋根など多くの損傷が見受けられます。 複数損傷した場合の修繕費は、100万や200万円では済みません。 数百万円、場合によっては1,000万円近い修繕費が必要となります。   ■地震に強い注文住宅とは? 大きく分けて地震に強い注文住宅の要素は2つです。 1.耐震性の高い基礎 2.耐久性の高い工法 この2つが組み合わさって、マグニチュード7.5以上の地震でも耐えられる可能性があります。 それぞの特徴について解説していくのでメモでも取りながら見てもらえると嬉しいです。   ・耐震性の高い基礎 基礎は建物の一番下部にくるものです。 基礎が建物に対して果たしている役割として、 「上に載る建物をがっちりまとめ一体化するのと壁をしっかり支える役割」があります。 もっと、分かりやすく解説をすると 「地震の際に構造部がバラバラにならないよう下で固めている」のです。 基礎は鉄筋コンクリートが一般的です。 大事なのは、厚さ150mm以上だと安心できると言われています。 ・耐久性の高い工法 建物を建てるときの工法は様々ですが、おススメなのは2x4工法(ツーバイフォー工法)です。 2x4インチの枠材で建物全体を覆うことからこの名前になりました。 2×4工法は「面」で構造体を構成し、その配置のルールを細かく決めることで耐震性を確保。 この工法を覚えておくと家づくり成功の最短ルートになるかもしれません。   ■デックスが地震に強い3つの理由 デックスの注文住宅は「地震に強い注文住宅」であると胸を張って断言できます。 1.通常よりも1.2倍厚い基礎の導入 2.国が定める壁倍率5.0倍の理論値より高い5.7倍の耐震構造 3.アンカーボルト採用で大地震での倒壊も防ぐ ・理由1 通常よりも1.2倍厚い基礎の導入 基礎立ち上がり幅・スラブ厚を、従来標準150㎜→170㎜へグレードアップしています。 厚みがますことによる耐久性の向上が見込めるからこそ、導入を決めました。 住宅金融支援機構仕様標準の立ち上がり幅120㎜(スラブは150㎜)を大幅に上回る170㎜を採用することにより、鉄筋のコンクリートかぶり厚を増やし、コンクリートの中性化現象による、鉄筋の錆、腐食の進行を抑え、長期耐久性を確保しております。 ・理由2 国が定める壁倍率5.0倍の理論値より高い5.7倍の耐震構造 壁倍率とは、建築基準法で定められた耐力壁の強さのこと。 デックスでは、一般的な在来工法の筋交い(1.5倍)や2×4工法の構造用合板(3.0倍)に代えて、両工法とも外壁にせん断剛性が合板の2倍の強度の厚さ9mmの構造用パーティクルボードを規定の釘ピッチで打ち付け、内側に石膏ボードを張り合わせることで耐力壁の強度を高めています。 この構造のおかげで国の基準値よりも5.7倍の耐震構造を誇る注文住宅を実現することができました。 ・理由3 ホールダウンアンカー採用で大地震での倒壊も防ぐ 地震時の揺れにより基礎と土台の間には大きな引き抜き力が働き、それを繋ぐホールダウンアンカーの耐力が限界になると、建物が倒壊してしまいます。 デックスでは1階柱脚ホールダウンの箇所全てに高引張耐力アンカーを採用。 地震の際に起こる、横揺れによる建物を引き抜こうとする力に対し、60kNという高耐力アンカーボルトにより建物の引抜き力に耐え、倒壊を防ぎます。 60kN、これは6トンの衝撃にも耐えられる性能を誇ると言われており、一般的には25kNのアンカーボルトを用いることが主流ですが、デックスではその2.4倍の強度のアンカーボルトを使いながらもコストパフォーマンスに優れた注文住宅が設計可能です。 ■まとめ 自然災害は時を選ばず襲ってきます。 防災用品の準備や避難方法なども大切ですが、これから新築する方は、 倒壊しない注文住宅、損傷しない注文住宅(構造)を選ぶことができます。 また、地震時の振動エネルギーを瞬時に変換する、 高減衰ゴムの性能を利用した住友ゴムのMAMORY。 地震の揺れを吸収、放熱し、さらに、繰り返し発生するする地震にも効果を発揮。 繰り返し起こる大地震に対して、揺れ幅を89%低減します。 大切な住まいと、みなさまの生活を守る制震装置もデックスでは採用しています。 (MAMORYは地震で被災した熊本城にも採用している、インフラを守る機能) 加えて、デックスでは長期優良住宅を標準としています。 地震の観点でいうと「耐震等級2級」が基本認定。 (ご希望の場合は「耐震等級3級」も可) デックスのモデルハウスやショールームでは耐震性についてゼロからご紹介しています。 実際に構造を見て、触って、過去の災害での実績を確認して、 「失敗しない家づくり」をしていただければ嬉しいです。 最後までありがとうございました。 デックスの地震に強いパワービルド工法

制震ダンパー「MAMORY」について

制震ダンパー「MAMORY」について

■ 制震ダンパー「MAMORY」について 住友ゴム工業株式会社の開発した制震ダンパー「MAMORY」は、鋼板と高減衰ゴムを用いて作られた制震装置です。 特殊高減衰ゴムが地震の揺れにより変形することで、地震エネルギーを熱エネルギーに変換吸収し、建物の揺れ及び損傷を抑えます。 デックスでは制震ダンパー「MAMORY」を全棟標準採用することにより、コストを大幅に抑えることが可能となり、お客様にご安心いただける制震性を実現させていただいております。 制震とは、地震の振動を制振(制震)機構により抑制する技術となり、制震機構によって建物の揺れを減少させ、構造体への損傷が軽減されます。大規模な地震や繰り返し起こる地震(余震)にも有効です。 ■ 特殊高減衰ゴムの運動エネルギー吸収力 「MAMORY」の制震性能は特殊な高減衰ゴムの特性を利用しています。同じ高さから、一般的なゴムと高減衰ゴムのボールを落とすと、一般的なゴムのボールはよく跳ねるのに、高減衰ゴムのボールは全く跳ねません。 これにより高減衰ゴムが、運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、吸収している事がわかります。住宅に設置された「MAMORY」は建物に層間変形が生じると、仕口部の角度が変化し、制震装置の伸び・縮みにより、高減衰ゴムが変形します。高減衰ゴムの変形によって、地震エネルギーを熱エネルギーに変換し、建物の揺れ幅を抑えてるのです。 ■ 震度6強~7相当の巨大地震に5回耐える 京都大学防災研究所において、実大実験を行った結果、熊本地震前震級の地震波と本振級の地震波を2回加えても、MAMORYを装着した試験体は倒壊しませんでした。これによりMAMORYにより建物の耐震性が向上する事が実証されました。 効果の実証により、「MAMORY」は熊本城天守閣の修復工事や京都・東本願寺などの歴史的建造物にも採用されています。 ■ 設置のしやすさと高い設計自由度 制震ダンパー「MAMORY」は柱と梁・土台が交差する箇所に設置します。構造用面材との併設が可能な為、設計の自由度を損なう事なく設置が可能です。 「MAMORY」の制震効果は60年(※促進劣化試験結果による)、またメンテナンスーの必要もない為、安心の生活を長期間支えてくれます。 ■ デックスのハイブリット制震工法 デックスが提案する構造は、高耐震構造パネルによるモノコック構造による地震力に耐える耐震構造と、高減衰ゴム制震ダンパーの地震力を逃がす制震工法を組み合わせた、ハイブリッド制震工法です。 巨大地震が起こった際に、地震に耐えるには建物の耐震構造が必要ですが、先の熊本の地震のような繰り返し起こる余震や度重なる地震に対して、建物を守るには、建物に加えられる地震力を外に逃がし、基礎や木部の接合金物に対する負担を軽減する必要があります。 デックスでは、耐震と制震を組み合わせることで、「柔軟な立方体」を形成し、大きな地震力が繰り返し起こっても、建物にかかる負担を最小限に抑え、より長寿命な構造躯体をつくります。 [blogcard url="/news/3824"] デックスの地震に強いパワービルド工法

ツーバイフォー工法(2×4工法)とは

ツーバイフォー工法(2×4工法)とは

デックスでは住宅建築において在来工法(木造軸組構法)とツーバイフィー工法(2×4工法)を採用しています。よく比較される2つの工法ですが、それぞれの特徴とはどんなところにあるのでしょうか? 今回はツーバイーフォー工法について詳しくご説明していきたいと思います。 ■ 在来工法との違いについて ツーバイフォー工法は「木造枠組壁工法」のひとつとなります。対照的な工法として、日本の古来から使用されている伝統的な住宅工法である「木造軸組工法(在来工法)」があります。 2つの工法の大きな違いは建物を支えている軸が違う事です。名前の通り柱と梁を軸として建築していく在来工法に対して、壁を面として建築していくいくのがツーバイフォー工法となります。 木造軸組構法は設計上の制限が少なく自由度が高いというメリットと、工法が複雑であるがゆえに職人のスキルによって品質が大きく違ってくるというデメリットが存在します。 比較してツーバイフォー工法は、釘1本から建築ルールが存在し、作り手の差が出にくい品質管理のされた建物となります。 たとえばマッチ箱やダンボール箱をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、すぐに折れ曲がってしまうような素材でも、箱状にすると、物を積み重ねたりすることができ、上や横から押しても簡単には破損しません。その頑丈な6面体の箱で、住宅を形成していくという丈夫な構造と言えます。 [blogcard url="/news/1745"] ツーバイフォー工法とはどんな工法なのでしょうか? ■ ツーバイフォー工法のメリット ①優れた耐震性能 日本で住宅を建築する際、やはり気になるのが地震に対する備えかと思います。 地震大国である日本において住宅の耐震性能はもっとも重要と言っても良い基本的な性能と言えます。ツーバイフォー工法での住宅が増えている理由もここにあると言えます。 ツーバイフォー工法は床と壁面、天井が一体となった6面体のモノコック構造となり、一体となった構造は地震の力を全体で受け止め分散します。その為、力が一箇所に集中する事がなく、倒壊や損傷の可能性を大きく軽減します。 構造上、在来工法と大きく異なる点は床部分の構造になります。在来工法は床材を火打土台で支えている構造となります。ツーバイフォー工法の床は6面体の一面となる為、非常に剛性が強く、1階2階共に地震に強い構造になります。 実際に平成23年の東日本大震災では、調査対象住宅20,772戸のうち当面補修をしなくとも居住に支障ない住宅は19,640戸となり、実に95%はそのまま住居が可能という結果となりました。また平成16年の新潟中越地震でも全壊半壊した住宅が18,800戸あるなか、ツーバイフォー住宅の全壊半壊戸数はゼロでした。 ②耐火性能 木は燃えるイメージがありますが、太い角材や厚い板材においては温度上昇が遅く、火が付くと表面に炭化層ができ、それが断熱材の役割を果たす為、なかなか燃焼しないのです。加熱による強度の劣化は金属に比べかなり遅いと言えます。 ツーバイフォー構造の建物は、火の通り道を木材で塞ぐファイヤーストップ構造をしており、上階や隣に火が終え広がるのを防いでいます。 その為一般的にもツーバイフォー工法で建築された建物は耐火性能が高いとされ、火災保険の費用を抑えることもできます。一般的には火災保険で約1/2、地震保険で約1/3の保険料金となります。 [blogcard url="/news/3553"] ③ハリケーンも防ぐ耐風性能 近年台風での危害も良く耳にしますが、ツーバイフォーは、強力なハリケーンが襲う北米地域で生まれた工法の為、耐風に対する工夫が施された工法でもあります。 そのひとつがハリケーンタイと言われるあおり止め金具です。ハリケーンタイは屋根のたる木と外壁部分をしっかり固定し強風から屋根を守ります。またこのハリケーンタイは優れた耐久性から雪庇対策にも用いられています。 ④高機密、高断熱である どんなに腕の良い大工さんが丁寧に建てた家であっても、窓枠や天井、床に壁などにちょっとした隙間が空いているモノです。その目には見えないほどの隙間が空気の通り道となります。空気が通るという事は、冬は寒い空気が入り、室内のあたたかい空気を外に出してしまう。夏は熱い空気が室内に入り、エアコンで冷やした涼しい空気を外に出てしまいます。隙間が多ければ冷暖房効率が悪くなります。 面と面を接合するツーバイフォー工法は隙間の少ない気密性を確保しやすい工法と言えます。高気密な建物は冷暖房効率だけでなく、ヒートショックの防止、耐火性能の向上という利点もあります。 ■ ツーバイフォー工法のデメリットの勘違い ①建築時の間取りに自由度がなかったり、リフォームがしづらい 「間取りに制限があったり、後から変更することが難しい。」ツーバイフォー工法のデメリットとしてしばしば言われるこの話。実は少し違います。 面で構成された住宅の為、在来工法に比べ大空間が創れないと言われるツーバイフォー工法ですが、一区画40㎡(24帖)まで、上部床面の補強をおこなった場合は60㎡(36帖)までの空間を作れます。住宅としてはかなりの大空間といえるのではないでしょうか? また、リフォームについても出来ないわけではありません。ツーバイフォー工法は1974年7月に当時の建設省が技術基準を告示し、在来工法と同様に建設できるようオープン化された工法となります。その為、建築方法が釘1本からルール付けされています。そのルールを熟知していない建築士が設計やリフォームをした場合、抜いてよい壁や窓の大きさの規定が解らず、どうしても自由度が少なくなってしまう事もあるようです。 よく在来工法の方がリフォームしやすいと耳にするのは、明確な遵守基準が少なかったためとなります。極端に言えば品質を損なっても自由にできてしまった為となり、決してリフォームがしやすいわけではありません。逆に工法をしっかり理解して行えば、ツーバイフォー工法であっても大規模なリフォームも安全に高品質で行う事が可能と言えます。 ②大きな窓(開口部)を設置しにくい こちらもよく聞くデメリットとなります。壁の表面積に対して「箱」の一部をくりぬいてつくることになるため、住宅を支える壁の強度が下がってしまうという事で、在来工法に比べると自由度が低いとは言えます。 実際には上記①と同じ理由と言えます。基本的に建物の隅角部(出隅、入隅)には90㎝以上の壁をつくる事、また耐力壁に開口部を設ける場合は、開口部の幅はその耐力壁線の長さの4分の3以下となります。このルールに則った開口部であれば設置が可能となります。 ■ ツーバイフォー工法についてのまとめ ツーバイフォーのメリットを考えると非常に災害に強い工法と言えます。地震、台風、火災と家における心配事に関してとても安心できる工法でしょう。 また長くから使用されている工法でもある為、耐久性においても実際に保証されていると言えます。 大切なマイホームの建築工法としてツーバイフォーはとても魅力的な工法と言えるでしょう。 ■ デックスのハイブリット制震工法 デックスが提案する構造は、高耐震構造パネルによるモノコック構造による地震力に耐える耐震構造と、高減衰ゴム制震ダンパーの地震力を逃がす制震工法を組み合わせた、ハイブリッド制震工法です。 巨大地震が起こった際に、地震に耐えるには建物の耐震構造が必要ですが、先の熊本の地震のような繰り返し起こる余震や度重なる地震に対して、建物を守るには、建物に加えられる地震力を外に逃がし、基礎や木部の接合金物に対する負担を軽減する必要があります。 デックスでは、耐震と制震を組み合わせることで、「柔軟な立方体」を形成し、大きな地震力が繰り返し起こっても、建物にかかる負担を最小限に抑え、より長寿命な構造躯体をつくります。 [blogcard url="/news/3833"] デックスの地震に強いパワービルド工法

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