東京都世田谷区 Z様邸 防音室リフォーム
リフォーム内容
東京都世田谷区に位置する築20数年の戸建て住宅にて、防音室リフォーム案件を承りました。
クライアント様はエレクトロニックミュージックの制作に情熱を注ぐ方で、大型スピーカーとサブウーファーの使用により、高品質な音響環境の確保が必要でした。家の内部ではある程度の音漏れを許容されていましたが、外部への音漏れを最小限に抑え、周囲の住民への配慮を重視されていました。
本プロジェクトの主要な課題は、特に低音域の音を効果的に遮断することでした。これを実現するため、ドラムスタジオなどで要求される同様の遮音性能(D-65基準)を目指し、防振機能を備えた二重構造の床、壁、天井を構築しました。
また、窓や換気口などの開口部も綿密に設計し、遮音性の向上を図りました。木造2階建ての特性を考慮し、荷重や天井の高さの制約に配慮しながら、お客様と綿密に計画を共有し、最適な遮音性能の実現を目指しました。
完全な音の遮断は現実的ではないため、どの程度の音が外部に漏れるか、実際の聞こえ方をクライアント様と共に検討し、実用的なレベルでの遮音性能を設計しました。D-65の遮音性能を体現するモデルルームでの体験を通じ、クライアント様には具体的な聞こえ方をご理解いただきました。
この度のリフォームは、音楽制作に情熱を傾けるクライアント様のご要望に応え、周囲への配慮を欠かさない居住空間の創出を目指しました。私たちは、この施工事例を通じて、お客様の夢を形にすることの喜びと、それを支える専門技術の重要性を再確認しました。
今回のリフォーム内訳金額(税込み)
解体:35万円
遮音下地:250万
音響工事:150万
防音工事以外の内装工事:75万
電気工事:80万
設計計画費:70万
その他工事諸経費:240万
合計:900万円
before
after